検出器

検出器とは何ですか。
蛇行調整装置(自動ガイド)に供給されるエアーをベルトの位置により制御する機器です。
パームでベルトの位置を検出し、ローターに有するテーパー溝によりパームの動きと比例に近い制御を可能にします。
パームは自重でベルトに接触するため接圧が軽く、ベルトの寿命に有利に働きます。
油圧式、電気式に比べて低価格で、塵の多い場所、高温環境、水を使用する場所等でも高い性能を発揮します。
使用環境に合わせベアリングやパームの仕様変更が可能です。
客先の要望に応え多くの機種をラインナップしており、他メーカー品との交換が可能です。
単動式と複動式の違いは何ですか。
制御するアクチュエーター(空気バネ)の数が1つだと単動式で2つだと複動式になります。
特徴としては単動式は左右のバランスをバネで調節する必要がありますが、複動式は両方のアクチュエータを制御するためスピードコントローラで調整ができます。
単動式よりも複動式の方が制御性能が高く、調整がしやすいため推奨しています。
単動式から複動式への改造も承っていますので問い合わせ願います。
詳細は「単動式と複動式の違いについて」をご確認ください。
DG型とWG型の違いは何ですか。
DG型はパームが動いたときに給気して制御するセンタークローズ制御。
WG型はパームが動いたときに排気して制御するセンターオープン制御。
マシンの高速化に対応するために改良したものがWG型になります。
外観寸法及び配管がDG型とWG型で同じなので取り換えが可能です。
詳細は「WG型とDG型の違いについて」を確認してください。
他社製検出器と互換品はありますか。
様々な仕様に対応できるように複数種ラインナップしています。
既設ガイド装置と検出器の配管を「C型とD型の違い」を参考に確認していただきお問い合わせ願います。
しかし、他社製のガイド装置の動作保証できかねますのでガイド装置とセットでの入替をお勧めします。
運転中検出器のパームが跳ね上がって困ります。
弊社製のパームはベルトとの接圧を押えるために自重を利用しています。
跳ね上がる原因としてはベルトの耳のほつれや破れが考えられますので補修を検討してください。
パームがベルトの破れに引っかかると大きな事故につながる可能性があります。
原料が検出器内部に侵入しない方法はありますか。
ビニールを被せて定期的交換する方法がお勧めです。
ビニールの脱落が心配な場合、定期的に排気口が塞がっていないか確認し、内部に水が入らないように洗浄してください。
金属のカバーは隙間から原料が侵入し排気口を塞いでしまうリスクがあるためお勧めできません。
パームの種類は何がありますか。
「ステレンスパーム」「セラミック溶射パーム」「セラミックパーム」があります。
パーム表面にセラミック溶射を行った「セラミック溶射パーム」がお勧めです。
また、セラミックの板を使用した「セラミックパーム」はより固く消耗しにくいです。
検出器の設置において注意することは何ですか。
自動ガイド装置の出口側に設置するようにしてください。
修正されたベルトの位置を検出する「フィードバック制御」を行うことでガイド装置のハンチングを抑えることができます。
検出器の整備は行っていますか。
整備可能品であればメンテナンスを行えます。
「検出器本体(ボディ)」を弊社へ預けていただければ整備が可能か判断し見積りを行います。
検出器を分解すると動作保証できなくなるので分解しないでください。
「検出器本体(ボディ)」の予備があると整備依頼がかけやすいのでお勧めです。

自動ガイド

自動ガイド装置とは何ですか。
蛇行調整装置(自動ガイド)は、搬送ベルトが蛇行しないように制御する装置です。
駆動にエアを使用しているため防爆が必要な環境にも使用できます。
弊社製検出器と組み合わせることでより安定した運転が可能になります。
客先の要望に応え、多くの機種をラインナップしています。
自動ガイド装置がロールを動かしてもベルトが寄っていきません。
①ベルトが曲がっている場合、一定の周期で蛇行が発生します。
ベルトの筋曲がりを確認し交換を検討してください。
②テンションが低い場合、テンションを再度調整してください。テンションがあげられない場合はロール表面で滑らないように処理することを検討してください。
③抱き角が小さい場合、ガイド装置の下に上げ台を入れるか前後のロールレイアウトを再検討してください。
新しく自動ガイド装置の設置を検討する上での注意することはありますか。
ベルトの十分な抱き角が取れるレイアウトと検出器の設置位置を確保できるよう検討してください。
ベルトの種類により異なりますが、ベルトの抱き角は片側で10~20°程度を目安にしてください。
検出器は自動ガイド装置の出口側に設置できるように検討してください。
資料を送付いただければレイアウトについて提案いたします。
マシン立ち上げ時に注意することはありますか。
  • 検出器と自動ガイド装置の配管が間違えていないか確認してください。
  • エアを供給した状態で、パームを動かしストロークエンドまで動く供給圧力になっているか確認してください(推奨供給圧力0.1MPa~0.3MPa)。
  • 運転時、ガイド装置がハンチングする場合ベルトと検出器の距離を離すと検出器の反応が鈍くなります。
耐熱の自動ガイド装置はありますか。
耐熱シリンダーを使った「WGS」シリーズがあります。
耐熱温度は150℃です。
詳細は下記リンクに記載していますので確認してください。
http://sanokikai.jp/autogaider/wgs-5/
他社製と入れ替えたい場合は何が必要ですか。
既設ガイド装置やロールの寸法が分かるような資料と写真をもとに設計を行います。
必要に応じて現場確認を行います。
詳細を確認するためメールまたは電話にて問い合わせお願いします。
ガイドロールの位置を遠隔で把握する方法はありますか。
検出器からガイド装置の供給エアを分岐させ圧力計を付ける方法があります。
しかし、検出器とガイド装置の間の配管が長くなってしまうと、残圧によりガイド装置の動きが悪くなる可能性があるためお勧めできません。
簡易的な方法や、電気的に把握する方法などございますのでご相談ください。
ガイドロールにドクターを設置したい場合に気を付けることはありますか。
ガイド装置のレバーのレイアウトに気を付けてください。
ヒンジ1本で指示しているものや、レバーが片方吊っているものはベアリングハウジングと一緒にドクターが回転してしまうため、ブレードが当たりになってしまいます。
弊社の「WGD」「WGS」は平行に移動するためハウジングが回転しないためドクターを取り付けることができます。
ベローズモーターを使用しドクターが取り付けやすい仕様のものもありますのでご相談ください。
給脂頻度はどのくらいですか。
ベアリングハウジングの給脂頻度と同じで構いません。
参考としては3か月に一度程度で検討してください。
給脂の量は内部にあふれるほど入れると、ガイド装置の動きに影響しますので注意してください。